
カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで
市谷 聡啓 and 新井 剛
この本について
仕事の進め方にモヤッとするときってありますよね。朝になっても「今日は何からやればいいんだっけ?」と曖昧なまま動き始めて、気づけば一日が終わっている。チームで働いているはずなのに、お互いが何をしているのか分からず、進捗はメールの断片で推測するしかない。自分でも「この状態、よくないよな…」と思いながら、どこから手をつけたらいいのかが分からないまま積み上がっていく、あの感じです。 この本は、そういう“もやっとした停滞”を、小さな行動でほぐしていく視点をくれます。例えば、タスクボードや朝会のようなシンプルなプラクティスを通して、まず「状態を見える化する」こと。やってみると分かるのですが、昨日・今日・明日がちゃんと区別できるだけで、前に進んでいる感覚が戻ってきます。それに、ふりかえりの章では、表面的な「もっと気をつける」ではなく、具体的な行動に落とし込む難しさと向き合うリアルさがあって、読んでいて妙に胸がざわつきました。自分でも似たことをやりがちだからです。 そして何より、この本が丁寧なのは、「一人では気づけないこと」にも触れているところ。対話を通じてメンタルモデルが変わっていく過程や、「誰かが最初の一線を越えるのをみんな待っている」感じが、とても現実的なんですよね。大げさに組織改革を語るのではなく、まず小さく試す、そこから広げる。その距離感がちょうどいいんです。 チームでの仕事に疲れてきた人よりも、「なんとかしたいけど、何からやればいいか分からない」と静かに困っている人にこそ刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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