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昭和精神史 (扶桑社BOOKS)

昭和精神史 (扶桑社BOOKS)

桶谷秀昭

扶桑社 / 2020-08-07

累計読者数37
平均ハイライト数 1.7件/人
推定読了時間 約10時間36分
star総合評価 30/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 10%

この本について

最近、歴史や文化をめぐる議論を見ていると、「その時代をどう感じればいいのか」がよく分からなくなることがあります。正しさや評価の軸が揺れ続ける中で、自分の感覚がズレているのか、それとも時代のほうが揺らいでいるのか。そんなモヤモヤを抱えたまま日々を過ごしている人は多いと思います。 『昭和精神史』を読むと、当時の作家や知識人が感じていた“訂正の効かない感情”がそのまま立ち上がってきます。震災の焦土を前にした荷風の美意識、新聞報道への嫌悪、芥川が「民衆」という言葉に込めた独特の感覚、生活者の中にしか生まれない表現への期待。どれも思想的な正しさとは別に、その人がその瞬間にしか抱き得なかった重みがある。時代の空気が変わっても揺らがない“芯のようなもの”が確かにあるのだと気づかされます。 歴史を俯瞰するというより、「当時の人の目線に戻ることで、自分の感覚もいったん解きほぐされる」本でした。価値観が変わり続ける今だからこそ、判断よりもまず“感じること”に立ち返りたい人に静かに効いてくると思います。こんな人に刺さる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

敗戦から75年、戦後はまだ終わっていない! 昭和改元、マルクス主義と国体論の台頭、二・二六事件、日華事変、日米開戦、そして敗戦―― 激動の昭和前史の記憶を風化させないために毎日出版文化賞受賞の名著、待望の復刊! この作品のうちに、ただひたすら没入し、沈潜し、そこにひびく静かな旋律に耳をかたむける……。 するとそこから、現在のわれわれが何を失つてしまつたのかが、自ら明らかになつてくるであらう。 その喪失を、とことん腹の底から思ひ知ること以外に、日本の再生への道はない。 令和の御代のはじまつたばかりの今、この『昭和精神史』こそは、あらためて広く読まれるべき本である。 ――解説より 【目次】 第 一 章 昭和改元 第 二 章 革命支那と昭和日本 第 三 章 感覚的純粋人と思想的純粋人 第 四 章 革命と国家 第 五 章 橘孝三郎 中野藤作 中野重治 第 六 章 モダニズム 第 七 章 言霊とイロニイ 第 八 章 雪ふる朝 北一輝と青年将校(一) 第 九 章 あを雲の涯 北一輝と青年将校(二) 第 十 章 「支那事変」と文学 第十一章 戦争の文化体験 第十二章 『ぼく東綺譚』と『雪国』 第十三章 新体制と皇紀二千六百年 日本文化の世界構想 第十四章 日米開戦と近代の超克 第十五章 南溟の果て 第十六章 大東亜共栄圏 第十七章 汪兆銘和平運動の悲劇 第十八章 最後の出撃 第十九章 降伏と被占領の間 第二十章 春城草木深し
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