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人類の選択 「ポスト・コロナ」を世界史で解く (NHK出版新書)

人類の選択 「ポスト・コロナ」を世界史で解く (NHK出版新書)

佐藤 優

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この本について

最近、ニュースを見るたびに「世界の動きが速すぎて、自分の判断軸が追いついていないな…」と感じることが増えました。国同士の緊張や分断、監視技術の進歩、働き方の変化。自分の生活とは少し離れているようで、実際はじわじわ影響してくる。この距離感がつかみにくいんですよね。 『人類の選択』は、そういうモヤモヤに対して歴史という長いスパンを差し出してくれる本でした。読んでみて意外だったのは、感染症や人口減少、宗教の力の変化といった出来事が、いまの政治対立や働き方、国家のあり方にまでつながっているとわかるところです。たとえば中世の黒死病が自治都市の力を強めてルネサンスの芽をつくったように、コロナ後の社会にもじわりと制度や価値観の揺り戻しが起きつつあるという視点は、自分の働き方や情報との距離のとり方を見直すきっかけになりました。 また、この本は「全体主義的な監視と権利の拡大」「孤立か団結か」といった選択を極端に煽るのではなく、現実に起きている変化の延長線でどう選んでいくかを冷静に考えさせてくれます。専門家やデータへの依存が強まるなかで、自分の判断をどこに置くのか。他者に期待しすぎず、それでも関係を切らずに生きるにはどうすればいいのか。読後にそんな問いが静かに残りました。 世界情勢に振り回されている感覚がある人、そして「自分にとっての選択」を歴史の視点から落ち着いて見直したい人に刺さる本だと思います。

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