
当事者研究 等身大の〈わたし〉の発見と回復
熊谷 晋一郎
岩波書店 / 2020-07-15
累計読者数5
平均ハイライト数 29.8件/人
推定読了時間 約3時間54分
star総合評価 60/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 14%
この本について
仕事でも人間関係でも、「自分の苦労をうまく説明できないまま誤解される感じ」が続くと、どこがつまずきなのかすら分からなくなる時があります。誰かに相談しても、専門的な言葉で整理されすぎて、自分の実感がどこか置いていかれるような感覚になることもあると思います。 この本が面白いのは、「当事者だから語れる知恵」を、特別な人だけのものにせず、どんな人も自分の経験を研究できる存在だと捉え直しているところです。隔離された環境では見えなくなる“等身大の語り”を取り戻すことで、苦労がただの症状ではなく、意味のあるシグナルとして立ち上がってくる。その視点は、日常レベルの人間関係の行き違いにもそのまま応用できます。予期が外れる瞬間を“障害”として捉え直す発想は、相手の行動を安易に決めつけてしまう癖に気付くきっかけにもなりますし、自分自身の物語をどう編み直すかのヒントにもなります。 読んでいて感じたのは、「わかってほしい」と「わかろうとする」のあいだにある非対称性を、そのままにしておかないための技法が丁寧に書かれていることでした。密室で説得するより、複数人で“ただ事実を並べる”ほうが信念が動くことがあるという指摘も、日常のコミュニケーションにそのまま効きます。 自分の苦労の意味を外から与えられるのではなく、自分たちで少しずつ見つけ直したい人に刺さる一冊です。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
当事者研究とは、自分と似た仲間との共同研究を通じて、等身大の〈わたし〉を発見すること、そんな自分を受け容れるものへと社会を変化させることを通じて、回復へと導く実践である。当事者研究の誕生の背景と方法論を紹介し、自閉スペクトラム症研究を例に、知識や支援法の共同創造が始まりつつある現状を報告する。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要




