
作りながら覚える 3日で作曲入門
monaca:factory(10日P)
ヤマハミュージックメディア / 2016-04-10
この本について
曲をつくってみたい気持ちはあるのに、いざ鍵盤やアプリを前にすると「どこから手をつければいいんだ…?」と固まってしまうことってありませんか。繰り返すと単調になるし、変えすぎるとバラバラになるし、そのあたりの加減が特にむずかしい。自分も手探りで音を並べては「なんか違うな…」を延々とやっていました。 この本が面白いのは、そこでいきなり理論書のように専門用語を教えるのではなく、「聴き手の心境を想像しながら、どこをどう変えると飽きずに聴けるか」という目線で作曲を教えてくれるところです。たとえば、Gコードは「ソ・シ・レ」の並べ替えでも成立するという話があるのですが、これだけで自分のメロディに使える“手の内”が一気に増えました。同じ繰り返しでも、3回続いたら1回だけ高い音に跳ねさせるとか、休符を「無音の演奏」として扱うとか、細かな調整で曲の雰囲気ががらっと変わるのが体感できます。こういう“ちょっとした工夫”が、作曲をぐっと手触りのあるものにしてくれます。 特に、メロディが変われば歌詞の聞こえ方も変わるという視点は、言葉と音を別々に考えていた自分にはかなり刺さりました。音符の長さや強弱を少し動かすだけで、同じ言葉でも印象が変わる。仕事で文章を書くときのリズム感にも通じるものがあって、音楽経験の少ない人でも応用しやすい感覚だと思います。 手元の機材や才能より、「どう聴こえるか」を丁寧に考えたい人に向いている本です。作曲が初めてでも、音を動かして遊ぶうちに、自分の中の“気持ちいい形”が見えてくるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの70%が集中しています。
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