
サウンドプロダクション入門 DAWの基礎と実践
横川 理彦
ビー・エヌ・エヌ / 2021-03
この本について
曲づくりを始めたばかりの頃って、「音は並んでいるはずなのに全体がなぜかまとまらない」「DAWのどこから手をつければいいのか分からない」というモヤモヤがずっとつきまといます。僕もハイハットだけ異様に元気になったり、音量を触っているだけなのに全体の雰囲気がどんどん崩れていく、みたいな失敗を何度もしました。 この本は、そういう“混乱の正体”をひとつひとつ言語化してくれるタイプの入門書でした。DAWがそもそも何を代わりにやってくれる道具なのか、マルチトラック録音やMIDI、ミックス、マスタリングがどう繋がっていくのか、単なる機能説明ではなく「作業の流れ」として理解できるように整理されています。特に「良いサウンドとは何か」を、メロディやハーモニーだけでなく音色や音の配置まで含めて捉え直す視点は、作っては崩れるループから抜け出すきっかけになりました。 もう一つよかったのは、初心者がつまずきがちな“微妙な加減”の話がちゃんと書いてあることです。イコライザーは±6dBくらいを目安にするとか、ハイハットが大きくなりがちだとか、一見些細だけど完成度に直結するポイントが多くて、読んだあとに手元のプロジェクトを見返すと、思い当たることがいくつもありました。ループ再生で単調に聞こえる理由や、強弱のつけ方も「そういうことか」と腑に落ちます。 自分の曲が“なんとなく物足りない理由”をちゃんと知りたい人に刺さる本だと思います。制作歴が短い人だけでなく、自己流で続けてきて基礎を曖昧にしたままの人にも、気持ちよく軌道修正させてくれる1冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
読書の順序
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