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未来職安 (双葉文庫)

未来職安 (双葉文庫)

柞刈湯葉

双葉社

累計読者数5
平均ハイライト数 20.8件/人
推定読了時間 約3時間19分
star総合評価 59/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 32%

この本について

仕事って何なんだろう、社会の「生産者」と「消費者」の境界ってどこなんだろう……そんなことをぼんやり考えてしまう日が続くときってありませんか。働く理由も、役に立っている実感も、ふと手のひらからこぼれていく感じがして、でも日常は淡々と続いていく。自分だけが置いてけぼりになっているような、あのやり場のないモヤモヤです。 『未来職安』は、そういう感覚を無理に晴らそうとはしないんですけど、視点がちょっとだけズレるおもしろさがあります。たとえば、人間の仕事がほとんど機械に置き換わった未来では、「仕事を辞めるために働く」なんて不思議な役割が生まれている。生産性や社会的価値といった言葉に縛られがちな今の感覚からいったん離れて、「あれ、自分が大事にしてることって本当にそこだったっけ」と肩の力が抜ける瞬間があるんです。また、毎日行く場所と帰る場所があるだけでも人は安定できる、という素朴な描写も、働き方や役割をめぐる不安にそっと寄り添ってくれます。それから、家族や人間関係を選ぶ基準が、血縁や制度ではなく「いま一緒にいたいかどうか」に変わっていく感覚も、妙にリアルで刺さる人が多いと思います。 現実にすぐ使える実用書ではないけれど、「働くって、別にひとつの正解に向かうゲームじゃないのかもしれない」と思える余白がある物語です。価値観が固定されて苦しくなっている人や、自分の立ち位置に違和感のある人に、静かに効きます。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

令和よりちょっと先の未来、国民は99%の働かない<消費者>と、働く1%のエリート<生産者>に分類されている。労働の必要はないけれど、仕事を斡旋する職安の需要は健在。いろんな事情を抱えた消費者が、今日も仕事を求めて職安にやってくる。ほっこり楽しい近未来型お仕事小説!
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