
コ・デザイン
上平崇仁
NTT出版 / 2020-12
この本について
仕事でも地域でも、「自分のやっていることって、結局このシステムに乗っかってるだけじゃないか」とモヤっとする瞬間があると思います。誰かの役に立っているはずなのに、本当にこれでいいのか分からない。計画通りに動くほど、逆に自分の感覚がどこか置き去りになる感じ。僕もよくそこでつまずきます。 『コ・デザイン』は、そのもやもやを無理に打ち消さず、むしろそこから視点を組み立て直す本でした。つくる側/つかわれる側をきれいに分けるのではなく、人と人の関係性そのものに目を向けることで、今の自分の立ち位置を少しずつ取り戻していくような読み方ができます。計算ずくの計画からいったん距離を置いて、現場で実際に人がどう反応しているのかを見にいく姿勢が、意外と次の一歩のヒントになる。その手触りを丁寧に言語化してくれているのがありがたいところです。 また、この本が強調する「学びの場としてのデザイン」という視点も、自分の実務に戻ったとき効きました。結果を出すための手段としてだけでなく、関係者どうしがどう力を貸し合えるのかを探るプロセスそのものが大事で、そこに参加することで自分の目線も更新されていく。誰かに“やってあげる”でも“やらされる”でもなく、相互の意思がぶつかり合うところから何かが生まれる、という感覚に救われました。 一人で抱え込みがちな人や、「システムの中で働くだけ」に限界を感じている人には、とくに静かに刺さるはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
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本当のデザインの話をしようか。 (NewsPicks Select)
NewsPicks編集部
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