
街場の文体論
内田 樹
累計読者数4
平均ハイライト数 107件/人
推定読了時間 約6時間24分
star総合評価 73/100
menu_book精読型
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この本について
仕事でも日常でも、言葉を選ぶたびに「これで合ってるのかな」と迷うことってありますよね。書くときも話すときも、頭の中の問いと実際に出てくる言葉がズレたまま動き続けている感じ。しかも、周りがどんどん早く流れていく中で、自分だけ取り残されているような焦りもある。 『街場の文体論』は、そのズレやもやつきそのものを扱ってくれる本でした。言葉ってそもそも「自分が経験していないことすら運んでくるもの」だし、破格や逸脱は「規則を知っているからこそできる」とか、当たり前のようでいて案外見落としている視点がいくつもあります。読んでいると、うまく言えなかった違和感に名前がついていく感じがありました。そして、問いを立てる場所と言葉を選ぶ場所は別の部屋だ、という話が特に効きました。あの感覚をそのまま肯定された気がします。 もう一つ、この本が静かに効くのは「自分宛てのメッセージだと気づくところ」までが言語を獲得するプロセスだ、と書かれているところ。意味がわからなくても、それで宛て先が揺らがない状態を経験すると、言葉との距離が変わってくる。自分の立ち位置を鳥瞰する力って、意外とこういう積み重ねで育つんだなと思いました。 こんな人に刺さると思います。言葉と自分の関係をいったん立て直したくなっている人。結果オーライでいい、と最後にさらっと言ってくれる感じも含めて、肩の力が抜ける一冊でした。
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出版社による紹介
急激に変化する世の中で、開発しなければならない知的な力とは「生き延びるためのリテラシー」である―文体と言語について、どうしても伝えたかったことを教師生活最後の講義「クリエイティブ・ライティング」のなかで語り尽くす。文章を書く上で必要な「読み手に対する敬意と愛」が実践的にわかる一冊。
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