
引き算する勇気 会社を強くする逆転発想 (日経ビジネス人文庫)
岩崎邦彦
日経BP / 2021-02-03
この本について
仕事でも企画でも、気づけば「もっと足したほうが良いんじゃないか」と焦ってしまう時があります。周りが新しいことを始めていると、今のままじゃ弱い気がして、つい手を広げたくなる。でも広げれば広げるほど、自分が何者なのか見えなくなっていく……。そんなモヤモヤに心当たりがある人には、この本の視点がかなり効きます。 読んでいて一番刺さったのは、「強みは自分ではなく顧客が決める」という点でした。自分では弱みだと思っていた部分が、実は選ばれる理由になっているかもしれない。逆に、頑張って付け足した機能やサービスが、誰からも求められていないこともある。足りないものを追いかけるより、すでに持っているものを深く耕すほうが、結果的に“引力”が生まれるという説明が、妙に腹落ちしました。 もうひとつ印象に残ったのは、「もしこの事業がなかったら、もう一度ゼロから始めるか?」という問いです。これは仕事の優先順位を見直す時にもかなり使えて、やるべきことと惰性で続けていることがはっきり分かれるんですよね。引き算は手を抜くことではなく、考え抜いたうえで集中することなんだと、静かに背中を押されました。 広げるほど苦しくなる感覚がある人や、「なんでも屋になってきたな」と感じている人には、特に刺さるはずです。自分の足元にあるものをどう深めていくか。そのヒントが丁寧に書かれた一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの76%が集中しています。
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