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女性差別はどう作られてきたか (集英社新書)

女性差別はどう作られてきたか (集英社新書)

中村敏子

集英社 / 2021-01-15

累計読者数3
平均ハイライト数 33件/人
推定読了時間 約1時間56分
star総合評価 73/100
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この本について

仕事でも家庭でも、「なんでこういう仕組みなんだろう」と思う場面が増えてきました。家事や育児の負担、名字の問題、選挙や制度の前提。そのどれもが“なんとなくそういうもの”として扱われていますが、理由を聞かれると自分でもうまく説明できない。そんなモヤモヤを抱えたまま日々を回している人、多いと思います。 この本は、今の社会の前提が“元からそうだったわけではない”ことを丁寧に解いていきます。たとえば、江戸の「家」が実は企業体で、家父長制とはかなり違う運営だったこと。あるいはホッブズが想定した夫婦関係には、女性が権力を保つ「パートナーシップ」という姿がありえたこと。そして近代国家が男性を国の構成員として組み込み、女性を公的領域から外したことで、名前・選挙権・家族の役割にまで歪みが生まれたこと。どれも「仕方ない」で片づけてきた現実の背景が、歴史として見えてきます。 読んでいて思ったのは、制度が変わったから私たちがこういう立場に置かれたのではなく、制度を作る側の都合が“当たり前”を積み重ねてきただけかもしれないということ。その視点を持てると、「自分の感じている息苦しさは個人の問題じゃない」と言えるようになります。そうなると、家庭での役割分担や仕事との両立など、日常の判断も少し違って見えてきます。 今の状況にうっすら違和感を抱えつつ、「でも理由がわからない」と感じている人に刺さる本です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

医科大学での女性受験生一律減点問題など、現代においても「女性である」ことによる差別はなくならない。それどころか、日本はジェンダーギャップ指数で世界の下位にいる。なぜ、女性を不当に差別する社会は生まれてしまったのか。長年ホッブズや福沢諭吉研究に携わってきた著者が、女性差別が生まれるまでの過程を、政治思想史の観点から分析。西洋と日本で異なるその背景を「家父長制」という概念により読み解く。 ◆小島慶子氏(エッセイスト)推薦!◆ジェンダーの観点から思想史を読み解く、平易で明快な筆致に引き込まれます。
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