
お金の学校
坂口恭平
この本について
お金のことを考える時って、「もっと稼がなきゃ」とか「失敗したくない」とか、どうしても身構えてしまうところがありますよね。僕自身、そういう焦りに飲まれることが多くて、気付けばお金の話が人生の話とごっちゃになり、余計に苦しくなることがありました。そんな時に『お金の学校』を読むと、真面目に悩んでた自分の視界がちょっとズレるんです。あ、そう考えてもいいのか、と肩の力が抜ける瞬間がある。 この本が面白いのは「経済」を外の世界の仕組みではなく、自分の内側の動きとして描いていくところです。たとえば、躁の時に浮かんだアイデアを企画書に落とし込む話は、テンションに振り回されがちな人ほど救われるはずで、「勢いをコントロールする方法」として読むと腑に落ちます。あるいは、「楽しくないと人はすぐ枯れる」という考え方も、お金や仕事を義務に感じていた自分には刺さりました。楽しさが欠けると経済が止まる、という言い方は極端に見えるけれど、実際そういう瞬間ってありますよね。もう続かないな、と体が先に止まってしまう感じ。 それから、著者が徹底して「自分が経験していないことは教えない」と言い切る姿勢も、この本を信頼できる理由のひとつです。お金の話なのに小手先のテクニックが一切なく、むしろ「目的が決まると勝手に動ける」とか、「相手に油断してもらうのが生き延びる鉄則」みたいな、生々しい実感で語られていく。こういう地に足のついた視点が、モヤモヤしている時ほど効くんですよね。 お金の勉強というより、「最近ちょっと生きづらい」「自分の経済が詰まっている気がする」そんな人に刺さる本です。僕もまだ悩みながらですが、読み終えたあと少しだけ呼吸がしやすくなりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの14%が集中しています。
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