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国家の尊厳(新潮新書)

国家の尊厳(新潮新書)

先崎彰容

累計読者数6
平均ハイライト数 19件/人
推定読了時間 約5時間7分
star総合評価 60/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 37%

この本について

最近、「自由って本当にいいものなのか」とか、「社会の議論が同じところをぐるぐる回っている感じがする」とか、言葉にしにくい違和感を抱えている人、多いと思います。僕自身も、震災やコロナのときに、何を拠りどころに考えればいいのか分からず、ただニュースに振り回されているだけだった時期があります。 先崎彰容さんの『国家の尊厳』は、そういうモヤモヤに真正面から向き合ってくれる本でした。自由や民主主義という、聞き慣れたはずの言葉が、じつはどれだけ“中身のないまま使われていたか”を突きつけてきますし、非常時に人が「所属」や「役割」を求める理由も、歴史や文化の積み重ねから説明してくれます。読んでいると、自分の混乱が「個人の弱さ」ではなく、もっと大きな構造の中で起きていたことなんだと腑に落ちてくるんです。 特に響いたのは、互助や儀礼のような、合理性では測れないつながりが、実は人の尊厳を支えているという視点でした。効率化や自由の名のもとに失われてきたものが、なぜ今になって“痛み”として現れてくるのか。その背景を丁寧にたどってくれるので、今の社会の息苦しさを、少し距離を置いて眺められるようになります。 「自由という言葉にしっくりこない」「所属が弱まった社会の不安を説明できない」そんな人にこそ読んでほしい一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

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