
ベトナムを知れば見えてくる日本の危機 ~「対中警戒感」を共有する新・同盟国~
梅田邦夫
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この本について
海外との協力とか国際情勢って、「大事なのは分かるけど、自分の生活とどうつながるのか」がぼんやりしがちですよね。特にベトナムみたいに名前はよく聞くけれど、実際に何が起きているのかまでは追いきれていない…という人は多いと思います。僕もまさにその一人でした。 この本が面白いのは、抽象的な外交論ではなく、大学づくりや人材育成、税制、企業の成長など、地に足のついた話から「日本の立場がどう変わっているのか」が見えてくるところです。たとえば日越大学の裏側にある複雑な調整や、草の根レベルの支援が少数民族や農村にどう届いているかなど、普段ニュースでは触れられない“現場の事情”がそのまま描かれています。読むと、日本がベトナムとどう関係を築こうとしてきたのかが急に立体的になります。 個人的に刺さったのは、ベトナムの政治や意思決定の仕組みが、日本の常識とはまったく違う形で動いていると分かる部分でした。法律より「党」が物事を決めるという構造を知ると、日本企業が現地で苦労する理由にも納得がいきますし、逆にそこで成果を出してきた日本側の試行錯誤も、ただの外交の美談ではなく、かなりリアルな努力だったんだと気づきます。 海外情勢を自分ごととして見たい人、あるいは日本がこれからどんな国と組んでいくのかを知りたい人には、静かに刺さる一冊だと思います。
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