
ディープステート 世界を操るのは誰か
馬渕睦夫
この本について
最近、国際ニュースを追っていると「結局この裏側ってどうなってるんだろう…」みたいな、説明しきれない違和感だけが残ることが多いです。表向きの理由だけではつながらない点があったり、国同士の動きが急に変わったり。自分の中にモヤモヤが溜まっていくのに、答えはどこにも書いていない——そんな感覚、けっこう共有されているんじゃないでしょうか。 『ディープステート 世界を操るのは誰か』は、そのモヤモヤに“仮説”という形で光を当てる本でした。読んでいて感じたのは、著者が歴史的事例をひとつずつ拾いながら、「公式の説明とは別の見え方もあるのでは」と問い直してくれる点です。例えば、湾岸危機前のフセインとのやりとりや、マッカーサー証言が日本で扱われてこなかった理由など、知っているはずの出来事が別角度で立ち上がってくる感覚があります。また、民主主義や国家観についても、現代的な価値観を前提にせず、歴史の中でどう形成されてきたかを見直していくため、思考の癖がいったんほぐれる感じがあります。 もちろん、著者の説明をそのまま信じるというより、「こういう見方をすると歴史の点と点がつながるのか」と、自分の頭の中で検証しながら読むのが合っている本です。ニュースの裏側を即断せず、判断材料を増やしたい人にはちょうどいい距離感だと思います。 特に、「世界情勢を自分の言葉で説明できるようになりたいけれど、どこから整理すればいいのか分からない」という人には刺さる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
読書の順序
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