
読書は格闘技 (集英社文庫)
瀧本哲史
集英社 / 2021-05-25
累計読者数6
平均ハイライト数 7.5件/人
推定読了時間 約2時間12分
star総合評価 49/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 34%
この本について
仕事でも読書でも、「結局、自分は何を判断基準に動けばいいのか」が分からなくなる時があります。頑張っているつもりでも全体が良くなっている実感がなくて、目の前の作業をこなすだけになってしまう感じです。そんな時にこの本を読むと、思考の土台を一度つくり直すような感覚がありました。 印象的だったのは、まず「著者の言うことをそのまま信じる必要はない」と語る姿勢です。読書は他人の考えを借りつつ、自分の頭で反証し、自分の考えをつくる行為だと繰り返し示されます。そしてその姿勢は、会社や組織という“移ろいやすい場所”で働く私たちにもそのままつながる。部分最適に走るのではなく、全体の構造や依存関係を見ること。キャズムのように、そもそも「どの問題に向き合うのか」を絞ること。これらが日常の判断をすっとシンプルにしてくれます。 また、歴史や思想の例が多く出てきますが、それらは博識を誇るためではなく、「極端な考えを知ることで自分の判断を正確にする」という目的に収れんしています。マキアヴェリでもマルクスでも、賛成・反対ではなく“使える材料”として読む。その姿勢が、情報に振り回されやすい今こそ効くと思いました。 自分の思考を鍛えたいけれど、何から始めていいか分からない人に刺さる一冊です。
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読書インサイト
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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出版社による紹介
「読書は格闘技」という考え方に立つと、「良書」の定義も変わってくる。普通、良書というと、書いてあることが正しいものであり、正しい考え方であると思われる。しかしながら、書いてあることに賛成できなくても、それが批判するに値するほど、一つの立場として主張、根拠が伴っていれば、それは良書と言える。私は筋金入りの資本主義者であるが、そうした立場からしてもマルクスは読むに値する「良書」と言えるのだ──心をつかむ、組織論、グローバリゼーション、時間管理術、どこに住むか、才能、マーケティング、未来、正義、国語教育の文学等々、今を生き抜くために知っておくべきテーマについて、立場の異なる「良書」を能動的に読み、自らの考えを新たに形成していく。格闘技としての読書体験を通じた、実践的な力が身に付く読書術とは何か。各テーマにおける必読の推奨ブックリストも収録。
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