
「答えのないゲーム」を楽しむ 思考技術
高松 智史
実業之日本社 / 2022-12-20
この本について
考えごとが多い時って、「どこから手を付ければいいんだ…」と、ただモヤモヤだけが増えていく瞬間ありませんか。僕も仕事で意見が割れたり、選択肢が多すぎたりすると、結局その場しのぎの判断に流れてしまうことがよくあります。あとから振り返って「あれ、そもそも何を解こうとしてたんだっけ?」と気づくやつです。 この本が面白いのは、そういう“迷いの正体”をやみくもに解決しようとしないところで、まず「これはどんなゲームなのか」を見極めるところから始めよう、と教えてくれる点です。たとえば、100分の70で受かるゲームなのか、100分の3で受かるゲームなのか。それだけで構え方がまったく変わるのに、普段はここを曖昧にしたまま突っ込んでしまうんですよね。あるいは、議論の途中で「見たままですが」と一息入れることで、ファクトと自分の示唆を自然と切り分けられるようになる感覚も、読んでから日常でじわじわ効いてきました。 もうひとつ刺さったのは、論点を立てずに考え始めると、どれだけ頑張っても“半身”のままになるという話です。公務員とミュージシャンの例のように、Aに軸足を置いたままBの条件を作ろうとすると、思考がどうしても濁る。ゼロから「Bが本当に成立する条件」を振り切って考えてみると、目の前の問題の形そのものが変わることがあるんだと実感しました。 考えることが好きなのに、いつも途中で迷子になる人。正解のない状況で判断しないといけない場面が増えてきた人。そんな人にしっかり届く一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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