
気持ちよく人を動かす
高橋浩一
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2021-08-31
この本について
仕事で誰かに提案するとき、こちらがどれだけ準備しても「うーん、また今度にしようか」と流されることってありますよね。正しさはあるのに届かない。むしろ頑張るほど相手が固くなっていく。自分の提案のどこが悪いのか分からないまま、同じ壁に何度もぶつかれる感じ、僕もすごく覚えがあります。 この本が効くのは、まさにその「正しいことを言っているはずなのに動いてもらえない」場面です。読んでいて刺さったのは、まず“正しさを押し出した瞬間に、相手は自分が間違っていると感じてしまう”という指摘。実際、上司や顧客が急に身構える理由ってこれなんだろうなと腑に落ちました。それから、資料を隙なく作り込むほど議論の余地がなくなり、相手が入り込めず心が折れてしまうという話。僕も資料説明20分+質疑10分で一方通行になっていたことに気づきました。さらに、相手の“壁”を種類ごとに分けて、段取りや会話の流れに落としていくプロセスは、抽象論ではなく具体的に場面を思い浮かべられるつくりになっています。 一緒に議論しながらスライドを作るようになると相手の温度が変わる、という著者の経験談も現実的で、無理に相手を動かすのではなく「共に創る」ことが結局いちばんの近道なんだと感じました。自分の提案が跳ね返され続けている人こそ、静かに刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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