
FootBall PRINCIPLES - 躍動するチームは論理的に作られる - (SYNCHRONOUS BOOKS)
岩政大樹
日本ビジネスプレス / 2021-09-07
この本について
サッカーに限らず、何かを教えたり、チームで動いたりするときに「言ってることは理解できるのに、現場でぜんぜん再現されないな…」というモヤモヤを抱えることが多いと思います。頭ではわかっていても、いざその瞬間が来ると体が動かない。自分の伝え方が悪いのか、それとも受け手の理解が浅いのか。どこから手をつければいいのか分からず、私もずっと悩んでいました。 岩政さんの『FootBall PRINCIPLES』は、その「伝え方の壁」を現実的にほどいてくれる本でした。技術や戦術の話に見えて、実は「どうすれば人は無意識レベルで動けるようになるのか」を徹底して考えている。例えば、正しいポジションの基準を示すだけでなく、それを自然に判断できるように練習を設計し、声のトーンやタイミングまで含めて習得を導くところ。あるいは、判断を奪う指示ではなく、判断基準そのものを選手の頭の中に根づかせるアプローチ。こういう具体が積み重なると、「再現性」という言葉が急に現実味を帯びてきます。 特に刺さったのは、最初の提示はあえて抽象的にするという話でした。つい細かく教えたくなるところをぐっとこらえ、状況変化の中で自分でつかみにいく余白を残す。そのことで、選手の判断力が育ち、練習の意味も深く刺さるようになるという感覚は、自分の仕事にもそのまま持ち帰れると思いました。 チーム作りや指導の現場で、「伝えているのに伝わらない」に悩んでいる人には特に刺さる本です。サッカー本というより、人の動きを再現性ある形でチームに落とし込みたい人のための一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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