ヨムナビ
消費ミニマリズムの倫理と脱資本主義の精神 (筑摩選書)

消費ミニマリズムの倫理と脱資本主義の精神 (筑摩選書)

橋本努

筑摩書房 / 20210617

累計読者数3
平均ハイライト数 14.7件/人
star総合評価 57/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 65%

この本について

仕事でも生活でも、なんとなく「もっと頑張らないと置いていかれる気がする」と焦ってしまう一方で、本当にそんなスピードで生き続けたいのかは自分でもよく分からない。そんな揺れが続く時期に、この本の抜粋を読むと、妙に胸の奥を突かれるところが多いんじゃないかと思います。 特に刺さるのは、「豊かな時間を消費する」という発想が、単なる節約術ではなく、資本主義の前提そのものを問い直す姿勢として描かれている点です。ミニマリズムを、部屋の片づけや物欲のコントロールではなく、「資本主義に寄生しながら腐敗させる戦略」とまで言い切る視点は、頑張って稼いで消費することに正しさを感じられなくなっている人には、かなり効きます。また、わび・さびの話のように、質素さを前向きに捉えるのではなく、その背景にある諦めや陰の感情まで含めて理解しようとする態度が、ミニマリズムを“美化しすぎない”ところも読みやすいです。 個人的に助かったのは、「私たちは批判しつつも資本主義を超える想像力がない」という現実の受け止め方でした。そのうえで、それでも生活をどう耕すかを考える視点が示されているので、日々の選択を少し落ち着いて見直せます。たとえば、夕陽を見て一日の価値を測る、そんな小さな場面に人生の基準を置いていいという許可のようなものがある。 近代的な競争の空気に疲れつつ、「でも全部捨てるほどの覚悟もない」という人に刺さる本だと思います。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

橋本努の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

行き詰まりを見せる資本主義社会。その変革には「脱資本主義の精神」が必要であり、ミニマリズムにはそこへ通じる回路がある。その原理と展望を示した待望の書!
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要