
エネルギー産業2030への戦略 Utility3.0を実装する (日本経済新聞出版)
伊藤剛, 戸田直樹, and 竹内純子
日経BP / 2021-11-24
この本について
エネルギーの話って、どうしても「専門家の世界」みたいに感じてしまって、日常の仕事に落とし込めずにモヤモヤすることが多いと思います。自分も、再エネとか電化とか言われても、結局どこから考えればいいのか分からずに手が止まっていました。 この本は、そんな自分の視界を少しひらいてくれました。たとえば、電力の契約容量とUXの関係を説明するくだりを読むと、「エネルギーはインフラ」ではなく「体験を支える設計」なんだと腹落ちして、仕事の視点が一段変わります。また、カーボンニュートラルが進むとエネルギー産業のコスト構造がインターネットに近づく、という例えは、自分の中でバラバラだった知識をつないでくれました。ワイヤレス給電の事例も、未来の話ではなく、具体的なビジネスとして見える形で紹介されていて、「こういう切り口でエネルギーを組み込めるのか」と考えさせられます。 産業の脱炭素がなぜ電力部門だけでは済まないのか、国内市場だけを当てにする発想がなぜ限界なのか、といった論点も、批判的すぎず楽観的すぎず、現実的な距離感で書かれているのが読みやすかったです。エネルギーを軸に将来の事業やキャリアを考えたい人には特に刺さると思います。 大げさな未来予測ではなく、今の延長線上で「次にどこを見るべきか」を静かに示してくれる本でした。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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