
天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い
中村 哲
NHK出版 / 2013-10-26
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推定読了時間 約3時間55分
star総合評価 66/100
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この本について
日々、自分の仕事にどこまで意味があるのか分からなくなることがあります。頑張っているつもりでも、世界の大きさを前にすると、自分のやっていることなんて砂粒みたいだな…と。そんなときに『天、共に在り』を読んでいると、視点がゆっくりほぐれていきました。 中村哲さんは、最初から崇高な志があったわけじゃないんですよね。子どもの頃の昆虫好きが、気づけばアフガニスタンの用水路建設までつながっていく。その「縁の連なり」が淡々と語られていて、人生は意図ではなく、応答の積み重ねで形づくられるのだと腑に落ちました。また、飢餓には食糧、生産には水路という、当たり前だけど忘れがちな「現場の論理」が何度も出てきて、自分がどれだけ遠い場所から物事を見ていたか気づかされます。 そして一番刺さったのは、人や自然との関係において、善悪や効率の物差しがどれほど自分本位かという指摘でした。丁寧に向き合うこと以外に近道はなく、その姿勢だけはどんな仕事にも共通するんだと思います。 自分の役割に迷いやすい人、あるいは「何か大きなことをしないと」と焦ってしまう人には、静かに効く一冊です。
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出版社による紹介
困っている人がいたら手を差し伸べる ――それは普通のことです。 1984年よりパキスタン、アフガニスタンで支援活動を続ける医師・中村哲。治療のために現地へ赴いた日本人の医者が、なぜ1600本もの井戸を掘り、25.5キロにもおよぶ用水路を拓くに至ったのか?「天」(自然)と「縁」(人間)をキーワードに、その数奇な半生をつづった著者初の自伝。 〈目次〉 はじめに――「縁」という共通の恵み 序章 アフガニスタン2009年 ◆第1部 出会いの記憶1946~1985 第1章 天、共に在り 第2章 ペシャワールへの道 ◆第2部 命の水を求めて1986~2001 第3章 内戦下の診療所開設 第4章 大旱魃と空爆のはざまで ◆第3部 緑の大地をつくる2002~2008 第5章 農村の復活を目指して 第6章 真珠の水―用水路の建設 第7章 基地病院撤収と邦人引き揚げ 第8章 ガンベリ沙漠を目指せ ◆第4部 沙漠に訪れた奇跡2009~ 第9章 大地の恵み――用水路の開通 第10章 天、一切を流す――大洪水の教訓 終章 日本の人々へ アフガニスタン・中村哲 関連年表
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