
おまじない (ちくま文庫)
西加奈子
得トク文庫 / 2015-05-01
この本について
最近、人との距離感に疲れたり、自分の「正しさ」と「優しさ」の境目が分からなくなることが続いていて。言いたいことを飲み込んだ日は自己嫌悪になるし、正直に言いすぎた日は後悔が残る。どんな振る舞いが“本当の自分”なのかも、場面ごとに揺れてしまうんですよね。 『おまじない』は、その揺れを無理に整えようとは言いません。むしろ、人と関わる中で生まれる複雑さや矛盾を、そのまま抱えていていいんだと示してくれる本でした。読者が抜き出していた「正直なことと優しいことは別なんだ」という言葉はまさにそうで、正しさを振りかざすでもなく、黙って耐えるでもなく、その場にいる相手のために動くという視点をそっと置いてくれる。さらに「お前がお前やと思うお前が、そのお前だけが、お前やねん」という一文は、自分の容姿や出自のように変えられない部分に悩んだときの、あのどうしようもない孤独をやわらげてくれるようでした。 人との関わりに不器用な自覚がある人や、自分の在り方を選べないと感じている人には、とても静かに効いてきます。強い言葉で背中を押す本ではないけれど、自分の中に散らばっていた気持ちが少しずつ一つに戻っていくような、そんな読後感が残ります。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの45%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt
あなた何様?
ナリ

ままならないから私とあなた (文春文庫)
朝井 リョウ

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)
渡航 and ぽんかん(8)

今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は (小学館文庫)
福徳秀介

ご本、出しときますね?
BSジャパン, 若林正恭, 佐久間宣行, 西加奈子, 朝井リョウ, 長嶋有, 加藤千恵, 村田沙耶香, 平野啓一郎, 山崎ナオコーラ, 佐藤友哉, 島本理生, 藤沢周, 羽田圭介, 海猫沢めろん, 白岩玄, 中村航, 中村文則, 窪美澄, 柴崎友香, 角田光代, 尾崎世界観, and 光浦靖子
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要


