
叱らない、ほめない、命じない。 あたらしいリーダー論
岸見一郎 and 小野田鶴
日経BP / 2021-12-24
この本について
部下に質問されても、正直こちらもよく分かっていない。でも「知らない」と言ったら軽く見られるんじゃないか…とか、「失敗を指摘したら相手のプライドを傷つけるかも」と悩んで、結局言うべきことを飲み込んでしまう。そんな場面、けっこう多いと思います。僕もそうでした。あれこれ考えすぎて、仕事より“人間関係の地雷”を避ける方に意識が向いてしまうあの感じです。 この本が効いたのは、「リーダーだから完璧である必要はない」と真正面から言い切ってくれたところでした。知らないなら知らないと言っていいし、失敗の指摘も“人格”ではなく“仕事の内容”にだけ焦点を当てれば怖がらせる必要はない。さらに「部下が十分に力を発揮できないなら、それは指導する側にも改善の余地がある」という視点は、責められている感じよりも、むしろ肩の力が抜けるものでした。リーダーの仕事は“勇気づけ”であって、メンバーが自分の価値を感じられる環境をつくることなんだと腑に落ちたんです。 特に、相手を対等として扱うために「見てあげる」「引き出してあげる」といった言葉遣いまで見直していく話は、日々の会話の中で試せるし、ちょっとずつ関係の空気が変わる実感がありました。完璧なリーダー像を追いかけるより、「正直で、感情の尾ひれをつけず、伝えるべきことだけを伝える」方がずっと現実的でした。 自分の役割に不安があるままリーダーをやっている人、もしくは「強く出るのも優しくするのも正解がわからない」と迷っている人には特に刺さると思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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