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ふたりの余命

ふたりの余命

高山 環

宝島社 / 20231005

累計読者数3
平均ハイライト数 10.3件/人
star総合評価 47/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 37%

この本について

最近、やりたいことが分からないまま時間だけが進んでいく感じがして、ふと不安になることがあります。後悔したくないと思いながら、実際には何を選べばいいのか分からず、言葉にできないまま胸の奥がざわつく。そんな状態のときに『ふたりの余命』を読んだのですが、この物語は“答えを押しつけないまま、自分の輪郭が少しだけ見える”タイプの小説でした。 まず、言葉の力を取り戻す感覚があります。読者が保存している抜粋には、声に出したときの言葉の立体感や、表現を自ら狭めてしまう怖さが書かれていて、普段どれだけ自分の考えを雑にスルーしていたのか気づかされました。もう一つ大きかったのは「後悔はゼロにはならない」という視点で、生き方を評価し直せるところです。悔いが残るのは失敗だからではなく、人間が生きている以上当然で、そのうえで人は自分の足跡を残していく。こういう現実寄りのメッセージが、変に元気づけようとしないぶん、静かに効いてきます。 そして、この本は“時間が有限であること”をしつこくは言わないのに、読み終わる頃には自分の時計の針を意識せざるを得なくなります。いまやりたいことを誰かの許可を待たずに掬い上げること。そのために必要なのは大きな決断より、まず自分の言葉を取り戻すことなんだと腑に落ちました。 迷いながらでも前に進みたい人に刺さる一冊です。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

死神に余命を宣告された高校生二人の運命とは――予想外の結末に感動の嵐! 究極の純愛ミステリーAmazonで高評価のKindle小説「ふたりの余命」を大幅改稿して待望の書籍化。書き下ろし「エピソード0 ひとりの余命」も収録! 其方(そなた)の余命はあと二年でござる――ある日突然、侍姿の死神・ミナモトから余命宣告を受けた椎也。さらにミナモトは、余命一年という少女・楓を椎也に紹介する。楓は椎也に、ある事件の犯人を一緒に捜してほしいという。そこには、楓が残りわずかな命を懸けてでも守りたいものがあった。死神に定められた運命に抗いながら、夢と犯人を追う高校生二人のラブミステリー。
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