
NHK「100分de名著」ブックス 維摩経 空と慈悲の物語
釈 徹宗
累計読者数5
平均ハイライト数 21.8件/人
star総合評価 56/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 19%
この本について
人間関係で「なんであの人は分かってくれないんだろう」とか、仕事で「こうあるべき」に縛られてしんどくなること、僕もよくあります。悩みそのものを小さくしようとして空回りしてしまう感じも、すごくよく分かるんですよね。 この本を読んで印象的だったのは、悩みを“直接いじる”のではなく、その原因になっている「自分の都合」をそっと小さくする視点が提示されていたことです。たとえば維摩が語る乞食行の話は、損得や正しさといった自分の枠組みがどれだけ強いかを鏡のように映してくれますし、「日常すべてが修行になる」という考え方は、特別な環境に行かなくても、いまの生活の中で身動きが軽くなる感覚がありました。そして何より、“自分というフィルター”を外すと、見えていた苦悩の輪郭がゆるむ瞬間があることを、丁寧に示してくれます。 派手な成功への道を示す本ではなく、むしろ視点を半歩ずらすことで息がしやすくなる、そんなタイプの一冊です。自分の考えに固執して疲れてしまった人に静かに刺さると思います。
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