
なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか (文庫ぎんが堂)
二村ヒトシ
イースト・プレス / 2014-04-08
この本について
恋愛でしんどいときって、「なんで私は愛してくれない人ばかり好きになるんだろう…」みたいなモヤモヤに、理由が分からないまま飲み込まれてしまうことがありますよね。相手に問題がある気もするし、自分に問題がある気もするし、でもどっちとも言い切れない。私も同じところで足踏みしていました。 この本が効いてくるのは、そのモヤモヤの正体を“心の穴”という視点で見直せるところです。自分を否定している感情も、その裏にあるナルシシズムも、無理に消さなくていいと書かれていて、まずそこに肩の力が抜けました。恋をすると「自分が自分を受容できていない部分」が勝手に浮き上がってしまう。その現実を責めずに見つめるところから関係性は変わっていくんだろうなと感じます。 さらに刺さったのは、「相手を使っているのはどちらも同じ」という指摘です。追う側と追われる側は簡単に入れ替わるし、傷つけた人も傷つけられた人も、心の穴を持て余しているだけかもしれない。そこに気づくと、いま目の前の相手をどう扱うか、自分の態度が少し変わりました。相手を理想化したり、逆に悪者にしたりするクセにも気づかされます。 これは「愛されない理由を探したい人」ではなく、「自分を責めるのも相手を責めるのも疲れた人」に刺さる本です。自分の感情をただ感じきること、そのうえで相手との関係を選び直すこと。その小さな実感の積み重ねが、恋愛だけでなく、人との距離の取り方全体を変えてくれる気がしています。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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