
新版 需要予測の基本 この1冊ですべてわかる
山口雄大
日本実業出版社 / 2021-12-01
この本について
需要予測を触っていると、「結局どの手法を選べばいいのか…」「データがきれいじゃないと何もできないのでは…」みたいな雑な不安がつきまといますよね。自分も移動平均や指数平滑をとりあえず回してみては、“これでいいのか”という気持ちを消せずにいました。 この本がよかったのは、手法そのものよりも「現実のビジネスでどう判断するか」の視点が丁寧に書かれていたところです。移動平均はラクだけど季節性がある商品には向かないとか、需要規模が小さいとそもそも判別が難しいから割り切ったほうがいいとか、実務の“ちょうどその迷いを抱える場面”に手を伸ばしてくれます。指数平滑法も、式そのものより「重みづけして更新し続ける」という考え方が軸になる、と言ってくれるのが現場の感覚に近いです。 また、統計モデルだけで戦えない理由を正面から書いているのもありがたかったです。マーケティングの失敗はモデルに反映されないし、新商品の需要は類似商品の距離感で推定したり、人の判断が入り込む余地がどうしてもある。だからこそ、どこまでを数字に任せ、どこからを判断に切り替えるか、その境界を持つことが大事だとストンと腑に落ちます。 数字と現場のあいだで迷う人、特に「需要予測を仕事にしているのに、いまいち腹落ちしていない」みたいな方に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
読書の順序
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