
コルクのマンガ専科講義録 (コルクスタジオ)
コルク
コルク / 2022-04-04
この本について
創作をしていると、「自分の感情ってそんなに特別じゃないよな」とか、「設定ばかり作っても、なんだか薄いままなんだよな」というモヤモヤが出てきませんか。私も同じで、描きたいものはあるのに、どの瞬間を切り取ればいいのか迷うことが多いです。 『コルクのマンガ専科講義録』は、その迷いに正面から地に足のついた形で向き合ってくれる本でした。印象的だったのは、マンガは「感情×ストーリー×演出」の掛け算だけれど、結局のところ作家性が出るのは“感情”だという話です。設定や出来事を盛る前に、まず自分の中でどんな感情が動いたのか、その一瞬を丁寧に拾うこと。ここを押さえるだけで、描くシーンの選び方やコマの置き方がまったく変わってきます。また、演出やストーリーには既に型があるから、暗記して使いこなすほうが近道という指摘も個人的には救われました。全部をゼロから生み出そうとして苦しくなるタイプなので、「覚えて使う」でいいんだ、と気が楽になりました。 さらに刺さったのは、日々の感情を拾えるかどうかが作家としての土台になるという話です。他人に受けそうかより、まず自分の感情をちゃんと見ること。その積み重ねが作品の個性になり、長く応援してくれる読者につながるという視点は、創作だけでなく働き方にも使えます。結局、何を届けたいのかを決めるところからしか始まらないんですよね。 自分の体験や感情をどう作品に落とし込むかで悩んでいる人に、とくにしっくりくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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