
お客を捨てる勇気
中谷嘉孝
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2022-05-20
この本について
仕事でも副業でも、気づくと「選ばれるため」に自分を薄めてしまう時があります。とりあえず広く受けようとして、誰からも嫌われない代わりに、誰にも強く求められない……。頭では分かっていても、実際に“お客を選ぶ”なんて怖いし、そんな勇気どこにもないよ、と自分にも言い訳してしまうことがあります。 『お客を捨てる勇気』は、その怖さをごまかさずに見つめながら、「じゃあ具体的に何を変えると世界が変わるのか」を教えてくれる本でした。印象的だったのは、ただ尖れと言っているわけではなく、旗を立てられずにいると“自分都合なお客だけが寄ってくる”という現実を淡々と描いているところです。焼豚専門店の話もそうですが、カテゴリを少しずらすだけで酷評そのものが減り、評価される土俵まで変わる。あの感覚は、仕事でもそのまま当てはまると思いました。 もう一つ刺さったのは、「人間の脳は矛盾を嫌う」という話です。言い訳が癖になっていると前に進めないけれど、行動が先にあると脳のほうが勝手に辻褄を合わせに来る。やるかやらないかの境目って、意外とそんな小さな“先の一歩”なんだと実感しました。自分の世界観を丁寧に伝えて、それに共感する人とだけ価値交換をする。それは夢物語ではなく、ちゃんと地に足のついた方法なんだと感じます。 「広く薄く受け入れられるより、自分の場所をつくりたい人」にとくに刺さる本です。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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