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渋滞学(新潮選書)

渋滞学(新潮選書)

西成活裕

累計読者数3
平均ハイライト数 23.3件/人
star総合評価 56/100
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この本について

日常のちょっとした混雑で、なぜか自分だけ損してる気がしたり、イライラして後から自己嫌悪したりしませんか。車でも人混みでも、理由はよくわからないまま「なんでこうなるんだろう」と思い続けてしまう。僕もそのタイプで、仕組みを知らないがゆえに余計にストレスが増えていた気がします。 「渋滞学」は、そのモヤモヤに科学で説明を与えてくれる本でした。たとえば高速道路の自然渋滞は、運転手が気付きにくいサグ部で起きるし、車間が40mを切ると一気に不安定になる、といった具体的な話が出てくる。人の流れも同じで、密度が上がれば自己駆動性が失われ、群集雪崩のような極端な現象さえ起きてしまう。こうした「目の前の混雑の背後にあるメカニズム」を知るだけで、あの不可解さが少し落ち着いてくる感覚がありました。 面白いのは、渋滞が道路や駅だけの問題じゃないところです。粉粒体が目詰まりする理由、ネットワークのパケットが捨てられる仕組み、体内の分子モーターが勝手に道から離脱する動きまで、同じ「詰まり」で理解できる。要するに渋滞って、世界のいろんなところで起きていて、その“つながり”を知ると視点が一段変わるんですよね。 混雑にイラッとしやすい人はもちろん、身の回りの仕組みを一度きちんと理解してみたい人に刺さると思います。抜け道を教えてくれるというより、世界の見え方をゆっくり整えてくれるタイプの本でした。

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