
逆説の法則(新潮選書)
西成活裕
新潮社 / 2017-05-26
累計読者数4
平均ハイライト数 25件/人
推定読了時間 約3時間13分
star総合評価 68/100
trending_up後半加速型
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この本について
仕事でも生活でも、「正しいはずの行動なのに、なぜか逆効果になる瞬間」がありますよね。効率を上げたいのに疲弊したり、慎重にやったつもりが事態を悪化させたり。自分でも理由がつかめないままモヤモヤだけ溜まっていく感じ、よく分かります。 この本が面白いのは、その“逆効果”にちゃんと因果関係がある、と淡々と見せてくれるところです。例えば、水を満タンにしない方が作業全体は早く終わるとか、清潔すぎる環境だからこそ弱い細菌がはびこるとか、一見「そんなことある?」と思う現象に、期間や立場の違いで見えてくるロジックがある。短期の改善が長期の悪化につながるケースや、安全装置が逆に注意力を奪うケースなど、自分の現場にも思い当たる人は多いはずです。 読んでいて一番響いたのは、善意や努力が空回りする理由が「自分が見ている期間軸が狭いだけ」という指摘です。目先の効率より、試行錯誤する余白の方が長い時間で見ると効いてくるとか、利他を少しだけ上回る利己こそが関係を長続きさせるとか、どれも“結論ありき”ではなく、現実の例から静かに導かれていくので腹落ちしやすい。 短期の成果に振り回されやすい人や、頑張っているのに結果が噛み合わない感覚がある人に特に刺さると思います。自分の判断軸を少しだけ長く広くしてみる。そのきっかけとして、ちょうどいい一冊でした。
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出版社による紹介
経済が縮小傾向にあると、人はつい短期的な思考に陥る。目先の利益を優先させるあまり技術の蓄積が疎かになり、次世代を支える長期プロジェクトも立てにくくなる。10年前に渋滞学を世に問うた数理物理学者が、「長期的思考」がいかに正しいかを多くのロジックで証明。ビジネスに応用できる「四つの逆説の法則」が企業を救う。
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