
ブランディングの科学 独自のブランド資産構築篇
ジェニー・ロマニウク, 前平 謙二, and 加藤 巧
株式会社朝日新聞出版 / 2022-07-07
この本について
ブランドを育てようとしていると、「このブランドは何を代表させるべきか?」みたいな一点突破の発想に戻ってしまうことってありませんか。自分もよくその沼に落ちて、気づけば属性探しの議論ばかりしていて、現場の意思決定が止まることがありました。 この本は、そのモヤモヤにかなり効きます。読者が抜き出した部分にもありますが、まず“独自資産とCEPを混同してしまう”という、実務で本当に起こりがちなズレをはっきり指摘してくれるんですよね。ブランドの意味づけにこだわりすぎると、買われる瞬間に必要な記憶リンクを取りこぼすという指摘は、プロジェクト中の自分にも心当たりがありました。さらに、購買客がそのブランドに結びつけている「入り口」の数こそが将来の行動に関わるという話は、自分の“差別化した一点を磨こう”という癖を静かに裏返してくれます。 もうひとつ刺さったのは、資産の意味づけに引っ張られすぎると、実際には購買環境で見つけてもらいやすい資産をスルーしてしまう、というリアルな落とし穴。オンラインの棚で系列品の統一が弱いと、小ブランドの寄せ集めに見えるという例も、まさに日々のEC運用で感じていたことでした。こういう“現場で起きているけど言語化されにくい違和感”を説明してくれるのがありがたいです。 ブランドを「何を象徴するか」より「どう見つけてもらうか」で捉え直したい人に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの37%が集中しています。
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