
現れる存在 脳と身体と世界の再統合 (ハヤカワ文庫NF)
アンディ クラーク, 池上 高志, and 森本 元太郎
早川書房 / 2022-07-20
累計読者数6
平均ハイライト数 34.5件/人
推定読了時間 約6時間
star総合評価 71/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 36%
この本について
仕事でも生活でも、頭の中だけで考え続けてしまって動けなくなる瞬間ってありますよね。計画を練りすぎて疲れたり、完璧な判断をしようとして時間だけが過ぎたり。自分もよくそうなるのですが、この本を読んで「あれ、そもそも心ってそんなに“頭脳戦”で戦う前提じゃないのか」と視点が変わりました。 この本が面白いのは、心を“情報処理マシン”として扱わず、身体や環境とのセットで語ってくれるところです。たとえば「心はまず身体を動かすための仕組みだ」という説明や、ロボットの例からわかる「動きながら世界と折り合いをつけていくほうが賢いことがある」という指摘は、日常の小さな判断にもそのまま使えます。机上で完璧を求めるより、少し動いてみることで環境が味方してくれることがある、という感覚が腑に落ちてきます。 さらに、記憶も判断も“中心司令塔”ではなく、たくさんの要素の相互作用で成り立つという話は、自分の思考の揺らぎを責めなくてよくなる点が救いでした。考えが途中で変わったり、行動しながら修正したりするのはダメではなく、人間の標準仕様なのだと。 「考えすぎて動けなくなる」「もっと賢く判断したいのに空回りする」そんな人に静かに効いてくる本です。自分の脳が“世界といっしょに考えている”という感覚が持てるだけで、少しだけ身軽になります。
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出版社による紹介
心は、脳の中だけにあるものではない 生命の心は、脳と身体と世界の相互作用から創発する。認知科学の第一人者が、微生物や人工生命などの例を交えて提起する心の科学
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