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強い力と弱い力 ヒッグス粒子が宇宙にかけた魔法を解く (幻冬舎新書)

強い力と弱い力 ヒッグス粒子が宇宙にかけた魔法を解く (幻冬舎新書)

大栗博司

幻冬舎 / 2013-01-30

累計読者数12
平均ハイライト数 22.1件/人
推定読了時間 約3時間56分
star総合評価 54/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

仕事でも日常でも、目の前のことに追われていると、世界のしくみなんて考える余裕がないまま時間が過ぎていきます。でもふと、「そもそも自分が立っているこの世界って、何で成り立っているんだっけ」と足元がぐらつくような感覚に襲われることがあるんですよね。自分が小さな悩みの中に閉じこもっている感じがして、もう少し大きな視点がほしくなるというか。 大栗博司さんの『強い力と弱い力』は、そこで一歩踏み出すための手すりのような本でした。といっても、難しい数式を覚えるタイプではなく、身の回りの物質の重さの正体が、実はクォーク自身ではなく「それらを閉じ込める力のエネルギー」だという話や、太陽が50億年かけて燃えていられるのは弱い力が“弱い”からだ、という説明など、具体的なシーンから世界の仕組みに触れられます。LHCの加速器がTGV並みのエネルギーで粒子をぶつけ続けている事実や、DNAの損傷がどう起きるのかといった話も、日常と宇宙のスケールが地続きなんだと感じさせてくれました。 読んでいて思ったのは、世界の成り立ちを知ることは、変にスピリチュアルな意味ではなく、自分の悩みを相対化するための「足場」をつくってくれるということです。ちゃんと確かめられた理論や実験の積み重ねの上で語られるので、話が大げさにならず、地に足がついたまま視野だけが広がる感覚があります。 自分の立っている世界の“当たり前”を一度リセットしてみたい人に刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

宇宙には「四つの力」が働いている。私たちを地球につなぎとめる「重力」と電気や磁石の力である「電磁気力」は古くから知られていた。二十世紀に入り「強い力」と「弱い力」が発見され、この新しい力を説明するために考え出されたのがヒッグス粒子だ。その発見により、人類が叡智を傾けて築き上げてきた理論の、最後のピースが埋まった。それは、ヒッグス粒子の魔法によって覆い隠された、自然界の美しい法則を明らかにする営みでもあった。やさしくロマンあふれる語り口で宇宙創成の謎に迫る、知的冒険の書。
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