
よくわかるパーソナルデータの教科書
高野雅典、多根悦子、鈴木元也、森下壮一郎
株式会社 オーム社 / 2022-07-23
この本について
データの扱いって、日常的に触れているのに「どこまでが個人情報なのか」「自分の同意ってどれくらい意味があるのか」みたいなところが、いまいち腹落ちしないまま流してしまいがちですよね。仕事でデータを扱うときも、プライバシーの話になると急に霧の中に入る感じがあって、僕もずっとモヤモヤしていました。 この本が助かったのは、抽象的な倫理論ではなく、具体的な“線引き”をちゃんと見せてくれるところです。たとえば、特定と識別の違いが縦と横のつながりで説明されているところは、実務で判断に迷うときにそのまま使えましたし、「統計データなら安全」と思い込んでいたところに、DNAの例が出てきて一気に思い込みが崩れました。また、データと情報の違いを「処理=解釈」という視点で見せてくれるので、普段の分析の整理がしやすくなったのも個人的には大きかったです。 それに、企業側の“優越的地位”や、ユーザーが実質的に選べない状況がどう扱われるのかまで触れてくれるので、単なる法律の知識ではなく、自分の働く現場や生活の中で判断の軸が作りやすくなります。プラットフォームにデータを預けるとはどういうことか、逆に自分のデータを取り戻すとは何なのか、そういう視点の変化がじわじわ効いてきます。 データと向き合う仕事をしているのに、どこか不安を抱えたまま過ごしている人に、静かに刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




