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SF作家の地球旅行記

SF作家の地球旅行記

柞刈 湯葉

産業編集センター / 2022-09-14

累計読者数31
平均ハイライト数 9件/人
推定読了時間 約4時間17分
star総合評価 57/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 41%

この本について

日常がなんとなく均一に感じたり、どこへ行っても同じような景色を見ている気がしたり、そもそも「自分って何者なんだろう」と考えてしまう瞬間ってありますよね。僕もよくそうなるのですが、そのたびに旅に出たくなる理由を、この本を読んでようやく少し言語化できた気がします。 『SF作家の地球旅行記』は、観光名所の確認作業みたいな旅に飽きた人にちょうどいい距離感の本です。著者が言うように、旅は「発見」であって「確認」じゃないし、問題から物理的に距離を置くと気分だけでも整うことがある。そんな、旅の中でしか起きない些細な視点のズレを、軽やかに拾い上げてくれます。それが妙に実生活に持ち帰りやすいんです。 特に刺さったのは「知らない土地はまず体で覚える」「環境を外したときに残るものが自分だ」というところ。観念的な自己探しじゃなくて、もう少し地面の温度に近い“探り方”があるんだなと思いました。旅が途切れたり、旅先がなくなったりする現実も淡々と書かれていて、変に美化していないのもありがたいところです。 観光じゃなくて、自分の感覚を確かめるために旅をしている人。そんな人には、この本の視点がゆっくり効いてきます。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

人気SF作家・柞刈湯葉、初旅行エッセイ。 首里城、筑波山、ウラジオストク、モンゴルの草原…… 何のために旅に出て、何を思い、何を目指すのか。SF作家の目を通して楽しむ新感覚旅行記。 2019~2021年note投稿作品を大幅に加筆・修正した海外編4柞&国内編8柞、さらに[架空旅行記]として書き下ろし短編小説2作(月面編/日本領南樺太編)を加えた。 ──だいたい僕はどこへ行っても似たようなことをして、似たようなことを考えている。そこには環境によらない恒常的な自己同一性みたいなものがうっすらと見えてくる。(あとがき より)
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