
世界一受けたい出産準備の講義
佐藤彩那
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2022-07-29
この本について
産前産後って、思っていた以上に自分の感情が読めなくなったり、パートナーとの距離感が急に変わったりしますよね。「なんで私ばっかり起きるの?」「本当はどうしてほしいのか自分でもわからない」みたいなモヤモヤ、口には出せなくても胸の奥でずっと渦巻いている感じ、わたしもわかります。 この本は、そんな“自分でも説明しづらいしんどさ”に、具体的な背景を与えてくれる一冊でした。たとえば、赤ちゃんの生活リズムに自分の身体がついていかないときの疲労のリアルさとか、ガルガル期のような防衛反応がどうして起きるのかとか、何となく「自分が弱いだけ」と処理しがちな部分に、ちゃんと理由があることが分かります。また、「自分の中の正しさに縛られて、パートナーの行動にイラッとしてしまう」という場面も丁寧に描かれていて、あの“ちょっと違うんだよね”という感覚を言語化してくれるのが救いでした。 そして印象的だったのは、著者自身が「誰も頼れなかった」「預ける理由がないと一人の時間を作れなかった」と振り返っているところ。産後の孤独感って、明確な言葉にしづらいのに確かに存在するんですよね。そこに気づけるだけで、自分を責める力が少し弱まる気がしました。 産前産後の“うまく言葉にできないつらさ”を抱えている人、パートナーとのすれ違いに悩んでいる人には静かに刺さるはずです。自分の状況を整理する手がかりとして、そっと寄り添ってくれる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの54%が集中しています。
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