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殺しへのライン ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ (創元推理文庫)

殺しへのライン ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ (創元推理文庫)

アンソニー・ホロヴィッツ、山田 蘭

東京創元社 / 2022-09-09

累計読者数5
平均ハイライト数 12.6件/人
推定読了時間 約5時間53分
star総合評価 46/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 15%

この本について

仕事でも人間関係でも、場の空気を読み違えたり、小さな違和感をスルーして後から「やっぱりあれ変だったよな…」と思うこと、けっこうありますよね。忙しい日々だと特に、細部を見る余裕がなくなるというか。そんなときに、この『殺しへのライン』のような“細部がすべてを動かす世界”を読むと、少しだけ感覚が研ぎ澄まされる気がします。 この物語の魅力は、派手なトリックより、登場人物のふとした言動が不穏さを帯びていくところです。玄関に置きっぱなしの財布から五十ユーロが消えたり、チップの五ポンドだけがなくなっていたり、朗読会で誰かの視線がわずかに揺れたり。そういう「大ごとじゃないのに気になる違和感」が積み重なり、気づけば事件の核心に近づいていきます。日常の中で曖昧に流していた兆しに、自然と目がとまるようになる感覚が心地よいんです。 そして、ホーソーンと語り手の“噛み合っているようで噛み合わない関係”も効いてきます。過去に何があったのか、質問されても語りたがらないホーソーンと、そこにいら立つ語り手。その距離感が、事件の謎と同じくらい読む側の好奇心を揺さぶってくれます。人の表情のゆらぎや、言葉の裏にあるものを拾いたい人にはたまらないはず。 日常の中の微妙な違和感に敏感になりたい人、あるいは“沈黙が多い相手こそ気になってしまうタイプ”の人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ最新刊! 著者ホロヴィッツと探偵ホーソーンが挑むのは、文芸フェスで起きた奇妙な殺人ーー 累計19冠獲得・90万部突破、『カササギ殺人事件』の著者による 最高の犯人当てミステリ! 『メインテーマは殺人』の刊行まであと3ヵ月。プロモーションとして、探偵ダニエル・ホーソーンとわたし、作家のアンソニー・ホロヴィッツは、初めて開催される文芸フェスに参加するため、チャンネル諸島のオルダニー島を訪れた。どことなく不穏な雰囲気が漂っていたところ、文芸フェスの関係者のひとりが死体で発見される。椅子に手足をテープで固定されていたが、なぜか右手だけは自由なままで……。傑作『メインテーマは殺人』『その裁きは死』に並ぶ、〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ最新刊! 解説=若林踏
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