
創造的破壊の力―資本主義を改革する22世紀の国富論
フィリップ・アギヨン, セリーヌ・アントニン, サイモン・ブネル, and 村井 章子
東洋経済新報社 / 2022-11-25
この本について
最近、仕事でも社会のニュースを見ていても、「変化についていけてないのは自分だけなんじゃないか」と焦る瞬間がよくあります。技術の革新とか、新しい企業がどんどん出てくる感じとか、頭では理解していても、自分のキャリアや生活とどうつながるのかが見えにくいんですよね。 この本は、そんなモヤモヤを「歴史の流れの中でどう起きているのか」という視点から整理してくれます。たとえば人口や技術が変わると競争の構造がどう揺れるのか、最前線にいる企業ほど変化に積極的になり、後方にいる企業は逆に諦めてしまうという話は、そのまま自分たち個人の立ち位置にも重なる感覚がありました。また、技術の波ごとに新しい企業が生まれ、古い企業が抜けていく具体的なデータを見ると、「変化って怖いけど、ずっと繰り返されてることなんだな」と妙に落ち着きます。 さらに面白いのは、イノベーションが自然に進むわけではなく、企業がどの方向に進むかには“クセ”のような経路依存があるという点です。これは個人にも思い当たるところが多く、「放っておけば良い方向に行く」という単純な話ではないと教えてくれます。だからこそ、政府や社会の仕組みが必要になるし、個人も環境に左右されることを前提に考えた方がいいのだと腑に落ちます。 変化のスピードに疲れつつ、「でも何も知らないまま流されるのは嫌だ」と感じている人に刺さる一冊だと思います。
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