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ナイルに死す (クリスティー文庫)

ナイルに死す (クリスティー文庫)

アガサ・クリスティー、加島 祥造

早川書房 / 1977-01-01

累計読者数7
平均ハイライト数 63件/人
推定読了時間 約5時間54分
star総合評価 64/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

人間関係で「自分はどこまで相手を信じていいのか」とか、「嫉妬や不安が膨らむと、どこまで人を変えてしまうのか」って、答えの出ないモヤモヤが残ることがあります。頭では冷静でいたいのに、感情が勝手に動く感じ。あのどうしようもなさって、誰しも一度は経験していると思います。 『ナイルに死す』を読んでいると、その“感情のもつれ”がただの設定ではなく、生身の人間として描かれているのが妙に刺さります。抜粋にもあるように、理性的に話すリネットと、感情に引きずられるジャクリーン。その対比が、恋愛や友情の場面で自分が取ってきた態度をふと振り返らせてくれるんです。誰かを失う怖さに固執してしまう瞬間や、逆に自分の誇りのために何かを手放せなくなる瞬間――そういう小さな揺れが、物語の中でちゃんと意味を持つ。 そしてポアロの言葉が意外と現実的で、「恋がすべてじゃない」とか「苦しみを長く引きずるだけ」とか、推理小説の探偵とは思えないほど生活感があります。事件の謎解きというより、登場人物たちの“心の動きが破綻していく過程”を見ることで、自分の中の危うさにも気づける作品です。 恋愛や友人関係で「相手に振り回されてしまう」と感じやすい人には、とくに刺さると思います。物語として面白いのはもちろんですが、読み終えたあとに「感情の扱い方」をそっと見直したくなる一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

美貌の資産家リネットと夫サイモンのハネムーンはナイル河をさかのぼる豪華客船の船上で暗転した。轟く一発の銃声。サイモンのかつての婚約者が銃を片手に二人をつけていたのだ。嫉妬に狂っての凶行か?......だが事件は意外な展開を見せる。船に乗り合わせたポアロが暴き出す意外な真相とは?
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