
今を生きる思想 エーリッヒ・フロム 孤独を恐れず自由に生きる (講談社現代新書100)
岸見一郎 and エーリッヒ・フロム
この本について
最近、「自分で決めるのがしんどいな」とか、「周りに合わせていれば平和だけど、本音はどこに行ったんだろう」と感じることが多い人に、この本は静かに効いてきます。僕自身も、判断するたびに不安になって、人に意見を預けてしまいたくなる時期がありました。でも、その安心感の裏で、自分の輪郭がどんどん薄くなっていく感じがあったんですよね。 フロムが語るのは、「自由には孤独がつきまとう」という現実です。ただ、その孤独は拒むものではなく、自分の理性を働かせるための前提なんだ、という視点がこの本の大きな支えになります。権威に流されると一瞬は楽なのに、結局は自分の人生を他人と交換できるパーツみたいに扱ってしまう。そこから抜け出すには、まず自分の声を聞く技術が必要で、そして生きること自体が技術なんだという指摘は、読んでいてかなり腹に落ちました。 僕が特に響いたのは、「生きる技術」と「自分で決める責任」がセットになっているというところです。判断のたびに揺れるのは、自分が未熟だからではなく、そもそも人間にとって当たり前のプロセスだと知れるだけで、肩の力が抜けます。そして、自分の力を自分のために使うことが“生産的に生きる”ということなんだという考え方も、行動の方向づけとしてすごく現実的です。 「他人の期待に乗っかってきたけれど、そろそろ自分の考えで立ちたい」という人に、とてもよく刺さる本だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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