
いきなり1行目から書く物語制作術 創作実践シリーズ
兎野 卵
累計読者数4
平均ハイライト数 11.5件/人
star総合評価 53/100
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この本について
物語を書こうとすると、最初の1行目で手が止まることって多いですよね。下書きの前に全体像を固めなきゃ、とか、キャラを作り込まなきゃ、とか、なぜか準備ばかり増えていく。でもいざ書こうとすると、どこに視点を置けばいいのか分からず、結局また悩む…僕もずっとそのループでした。 この本が面白いのは、「1行目は作品全体の設計図じゃなくて、まず自分が違和感なく置ける“カメラ位置”なんだ」という視点をくれるところです。カメラをどこに置くかだけなら、作品全体の完成イメージはいらない。むしろ、書きながら2行目3行目で自然に視点が狭まり、流れが決まっていく。その感覚が腑に落ちると、最初の一文がただの“入口”として扱えるようになります。 もう一つ助かったのは、「自作品に溺れすぎない距離感」の話です。キャラを愛しすぎると視点が固定されてしまう、という指摘はドキッとしました。確かに、他人事のつもりで1行目を書くと、自分でも予想しなかった発想が出やすい。あの“拾い上げた瞬間のゾクッ”を、意図して起こせるようになるんですよね。 準備ばかり増えて書き出せない人、もしくは「完璧な1行目」を求めて前に進めなくなるタイプの人には特に刺さるはずです。書くことのハードルを下げるというより、自分の視点にかかっていた錘を外してくれる一冊でした。
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