
夫婦のトリセツ 決定版 (講談社+α新書)
黒川伊保子
講談社 / 2022-12-14
この本について
夫婦で暮らしていると、「なんで今それ聞くの?」「そんなつもりで言ったんじゃないのに」と、お互いの反応にモヤっとする瞬間ってありますよね。私も長く同じところでつまずき続けてきたので、気持ちはよくわかります。放っておくと、小さな行き違いが積み重なって、気づいたら距離までできてしまうのが厄介なんですよね。 この本が面白いのは、「愛が足りないからギクシャクする」のではなく、むしろ「愛が強いから期待が過剰になる」という視点を出してくれるところです。たとえば、相手の話への返し方ひとつでも、脳のクセが違うだけで噛み合わなくなる。ネガティブな話なら相手の形容詞を返す、とか、にわかに共感できないときは「ソ」で始まる言葉で受ける、とか、具体的に試せる工夫がけっこうあるんですよね。また、「そのスカートいつ買ったの?」のような質問が、男性はただのスペック確認なのに、女性には責められたように聞こえる…みたいな“典型的だけどリアルなズレ”の説明も、妙に腑に落ちます。 読み進めて感じたのは、「夫婦関係は気持ちの問題」ではなく、「テクニックでだいぶ救える」ということでした。ミーティングタイムを決める、主語なし否定をやめる、用件はSNSで済ませてアナログの会話には優しさだけ残すなど、毎日の小さな行動をちょっと変えるだけで、空気がやわらぐ余地がある。これは、相手を変えるためというより、自分のストレスを減らすためにも効く気がします。 夫婦の会話がいつも同じところで詰まる人、相手を責めたいわけじゃないのにうまく伝わらない人には、かなり刺さると思います。自分の生活に置き換えながら読むと、あぁここでこじれがちだった理由はこれか、と静かに納得するはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
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