
文章がすぐにうまく書ける技術 メモする・選ぶ・並べ替える
上阪徹
日本実業出版社 / 2023-01-28
この本について
文章を書くとき、「なんとなく手が止まる瞬間」がありますよね。書きたい気持ちはあるのに、結局うまく形にならない。あるいは、頑張って書き上げたのに「これ、結局何を伝えたかったんだっけ」と自分でモヤモヤする。僕自身ずっとこの沼から抜け出せなくて、文章術の本を読んでも実際の仕事には落とし込めないことが多かったんですが、この本は少し違いました。 刺さったのは、「どう書くか」じゃなくて「何を書くか」だという徹底した姿勢です。ここを外すと、どれだけ技巧を覚えても読み手には届かない。逆に目的と読み手がハッキリするだけで、素材が浮かび上がってくる感覚があるんです。メモで事実や数字、エピソードを並べて、そこに自分の感想を重ねるだけで文章になる、という説明も、抽象論ではなく手を動かすと実感できました。 もう一つよかったのは、「読み手が見えないまま書くことの怖さ」を正面から語ってくれている点です。たしかに、相手の反応が読めないからこそ、こちらが一方的に満足しただけの文章になりがちで、そこに気づけていなかっただけなんだと思いました。書く前の整理ができると、自然と逆接や順接の接続詞の使い方も変わり、文章が流れやすくなるのも実感としてあります。 仕事で書く文がどうしても散らかりがちな人、報告書や企画書に時間がかかりすぎる人には特に刺さると思います。僕もまだ迷いながらではありますが、この本のおかげで「書く前の準備」が少しだけ軽くなりました。
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