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成人発達理論から考える成長疲労社会への処方箋

成人発達理論から考える成長疲労社会への処方箋

加藤洋平

日本能率協会マネジメントセンター / 2023-04-20

累計読者数11
平均ハイライト数 49.3件/人
推定読了時間 約4時間18分
star総合評価 73/100
menu_book精読型
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この本について

最近、「休むのにも理由が必要な気がする」とか、「余暇まで生産的に使わなきゃと焦ってしまう」といった感覚を抱えている人、多いんじゃないでしょうか。僕自身もまさにそうで、休んでいるはずなのにどこか落ち着かないし、成長し続けなきゃという無言の圧にずっと追われている感じがありました。 この本は、そうした“成長疲れ”の背景を、社会の構造や大人の思考の発達段階から整理して見せてくれます。例えば、なぜ休息が「効率を上げるための手段」に変質してしまったのかとか、なぜ痛みや違和感からすぐ逃げたくなるのかとか、そういう日常のモヤモヤを社会レベルの文脈に置き直してくれるんです。さらに、いまの価値観をいったん手放すプロセスが本来の成長につながる、という視点も個人的にはかなり救いになりました。“頑張れない自分が悪い”ではなく、“そもそもシステムが異常寄りなんだ”と思えるだけで呼吸がしやすくなる気がします。 とはいえ、急に劇的に変わるわけではなくて、休息の意味を自分なりに定義してみるとか、日々の活動を少しずつ手放してみるとか、ほんの小さな実験を提案してくれる現実的な一冊です。自分の時間や思考の癖を取り戻していくプロセスに寄り添ってくれる感じがあります。 「努力すること自体は嫌いじゃないけれど、このまま走り続けていいのか不安になる」という人にはかなり刺さると思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

【内容紹介】 『なぜ人と組織は変われないのか』『ティール組織』などの書籍の刊行により、成人がどのようなプロセスとメカニズムで成長していくのかを扱う成人発達理論が少しずつ人材開発や組織開発に取り入れられつつある中で、その理論が成長を促すというよりも、成長を強要する形で利用されるケースが見られるようになってきました。 さらには、組織からの成長の圧力のみならず、自らを成長に駆り立てることによって、うつや過労死といった成長疲れとも言える状況に陥っている人たちも多く見られるようになってきました。 そうした状況を鑑みて、本来健全な成長を促すための成人発達理論がどのような社会的な風土や仕組み、特に新自由主義的資本主義が遍満するようになった日本において不本意に活用されてしまっているのか、また私たちに成長疲れを引き起こす社会的な要因は何なのを分析し、そうした状況の改善と成長疲れからの解放に向けた実践的な処方箋を提示していきます。 【目次】 第1部 成長疲労社会への処方箋 第1章 新自由主義的社会が生み出した弊害 第2章 成長疲労社会からの脱却 第3章 発達理論から真の成長を考える 第2部 透明化する社会への処方箋 第4章 デジタル環境下における管理社会 第3部 資本主義批判の中での成長への実践 第5章 悪魔的資本主義における成長第3の道 第6章 資本主義の矛盾とポストコンベンショナルな思考 終 章 「成長疲労への処方箋ワーク」の発展的活用法
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