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なぜ少子化は止められないのか (日経プレミアシリーズ)

なぜ少子化は止められないのか (日経プレミアシリーズ)

藤波 匠

日経BP / 2023-05-10

累計読者数3
平均ハイライト数 30件/人
推定読了時間 約3時間52分
star総合評価 67/100
menu_book精読型
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この本について

最近、少子化のニュースを見るたびに「根っこはどこなんだろう」と考え込んでしまうことが増えました。結婚したくても踏み出せないとか、子どもを望んでも生活が追いつかないとか、そういう個人の悩みと、国全体の数字がどうつながっているのかが見えにくいまま、なんとなく不安だけが積み上がっていく感じがあります。 この本を読んで驚いたのは、今の少子化が“若い世代の選択”だけでは説明できないという点でした。たとえば、長く続いた低成長で若い世代の賃金が落ち込み、結婚や出産に踏み出す力がそもそも削られてきたこと。さらに、東京一極集中が若者の移動を固定化し、婚期が遅れやすい環境を強めてしまっていること。あるいは、有配偶出生率そのものが2016年以降に下がり、第1子に到達する前に諦めざるを得ない人が増えていること。ひとつひとつの点が、抜粋を読むだけでも刺さる人は相当多いはずです。 読んでみて感じたのは「少子化の正体って“個人の努力不足”じゃなかったんだな」という視点の変化でした。賃金が上がらないのに期待だけは押し付けられてきたこと、地域政策が若者の生活と微妙に噛み合ってこなかったこと、そして結婚したくても環境的にできない人が確実に増えていることなど、モヤモヤしていた断片が一本の線につながっていきます。 数字や制度の話が多い本ですが、生活の実感と結びつくので、読み終えるころには「自分が感じていた違和感の正体はこれだった」とスッと整理されるはずです。今の少子化を“自分ごと”として理解したい人に、とても刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

2022年、出生数がついに80万人割れ! わずか7年で20%以上の減少 2030年までが最後のチャンス ・2025年には出生数70万人割れ? ・第1子に手が届かない人、結婚しても子どもを希望しない人が増加 ・現金給付依存の危険性 ・若者の経済・雇用環境の好転が不可欠 ・「経済成長はもういらない」という老人を怒鳴りつけたい ・非正規雇用の女性は結婚・出産に後ろ向き ・フィンランドも実は日本並みの出生率に低下 ・東京の企業に一本釣りされる地方の優秀な女性 ・育休中にリスキリングしてはいけないのか etc. なぜ少子化は止まらないのか。どのような手を打てばよいのか。若者の意識の変化や経済環境の悪化、現金給付の効果など、人口問題の専門家が様々なデータを基に分析、会話形式でわかりやすく解説します。
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