
企業文化をデザインする 戦略を超えた「一体感」のつくり方
冨田憲二
日本実業出版社 / 2023-06-01
この本について
組織の中で仕事をしていると、「全体としては正しいけど、自分の現場ではちょっと違うんだよな…」みたいな揺れに何度も出会います。全体最適と個別最適のあいだで迷う瞬間って、正解が見えないだけにじわっと疲れますよね。 この本が面白いのは、その揺れを「仕方ないもの」として扱いながら、どう”着地”させるかを具体的に考えさせてくれるところです。たとえば、カルチャーはスタンスとして固定化すると途端に静的になるけれど、実態は常に動いている生命体だという指摘。ここを理解できると、カルチャーを「守るもの」ではなく「運用するもの」として捉え直せます。また、採用や評価が結局カルチャーのコアになるという地味だけど逃げられない現実も、読んでいて胸に刺さりました。どれだけ理念を磨いても、行動に落ちなければ餅は餅のままという話が妙にリアルなんです。 読みながら思ったのは、カルチャーって論理よりも感情の積み重ねでできているということ。朝礼や総会のような儀式が「ただのイベント」で終わらず、身体に染み込む理由もそこにあります。派手なテクニックではなく、地味な営みをどう意味づけるかを丁寧に描いてくれるので、現場に持ち帰れる感覚が多い本でした。 「うちの組織、どこで噛み合ってないんだろう」と感じている人に、特にしっくりくると思います。
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多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの13%が集中しています。
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