
現代史は地理から学べ (SB新書)
宮路 秀作
SBクリエイティブ / 2023-08-04
この本について
海外ニュースを見ていても、背景がよく分からず「結局これは何が原因なんだろう…」と手が止まることが多いんですよね。国同士の対立とか、資源をめぐる駆け引きとか、いろいろ説明は流れてくるのに、根っこがつかめないまま次の話題に流されてしまう感じ。自分もずっとそのモヤモヤを抱えていました。 この本は、その「根っこ」を地理から読み解いてくれるので、点で拾っていた出来事が急に線になる感覚がありました。たとえば、メキシコ経由で広がる自動車産業のルートとか、大豆をめぐる中国とブラジルの関係とか、リチウムの埋蔵地がなぜ重要視されるのかとか…。ニュース単体では分かりにくい動きが、地形や資源の配置と結びつくと、各国がなぜあの判断をするのかが腑に落ちてきます。地理的条件が変わらない限り、国の戦略も簡単には変わらないんだなと実感しました。 さらに、アフリカや中東の複雑な対立も「誰がどの資源を押さえたいのか」「どんな歴史的経路でそこに入り込んだのか」という視点で読み替えると、単なる善悪や宗教対立に回収されない立体感が出てきます。ビアフラ戦争やサウジ・イラン・ロシアの関係など、今の国際情勢の裏側で動いているロジックが見えるようになるのはけっこう大きかったです。 世界のニュースを「流し見」から一歩抜けたい人には特に刺さると思います。自分みたいに、情報は追っているつもりなのに、いつもどこか霧がかかっている感じがする…という人ほど、視界が急にクリアになる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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