
成熟産業の連続M&A戦略
上野善久
中央経済社 / 2023-01-18
累計読者数3
平均ハイライト数 8件/人
star総合評価 38/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 11%
この本について
成熟産業で働いていると、「頑張っているのに全体が沈んでいく感じ」がつきまといます。売上も人も限界が見えてきて、何か手を打ちたいけれど、大きく勝ちに行く方法が想像しづらい。M&Aという選択肢が頭をよぎっても、結局は“シナジー”の言葉で自分をごまかしている気がして、踏み出せないまま時間だけが過ぎる。僕自身、ずっとそんなモヤモヤを抱えていました。 この本は、その曖昧さをごまかさず、成熟産業を「下りのエスカレーター」として現実的に捉えるところから始まります。だから読んでいて妙に腹落ちするんです。特に、連続M&Aが“回り始めるまでに必要な組織能力の段階”が丁寧に説明されていて、自社がどこに立っているかが急に立体的に見えてきます。また、売り手すら気づいていない資源をどう見つけるかという視点も、日々の小さな業務判断にまで効いてきました。何となく仕入れていた会社情報の読み方が、がらっと変わります。 そして一番刺さったのは、「単発の成功と連続の成功は別物」という指摘です。目先の1件を成功させたところで組織能力は育たず、むしろ“成果の再移植”ができるかどうかで未来が決まる。ここがわかっただけで、M&Aを選ぶかどうか以前に、自社の成長戦略そのものを見直すきっかけになりました。 成熟産業の中で「このままではじわじわ沈むだけかもしれない」と感じている方には、静かに効く一冊だと思います。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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